【コメント】連合会会長賞受賞平川叶枝常任理事 2024ジャパンケーキショー東京シュガークラフト工芸菓子部門

2024ジャパンケーキショー東京の第2部工芸菓子部門3類シュガークラフト工芸菓子部門で連合会会長賞を受賞した平川叶枝常任理事の喜びの声、作品に込めた想いを掲載します。

掲載の写真は、シュガーアート協会の役職員が撮影したものです。また、掲載については、主催者から許可をいただいております。

2024ジャパンケーキショー東京シュガークラフト工芸菓子部門連合会会長賞平川叶枝
2024ジャパンケーキショー東京シュガークラフト工芸菓子部門連合会会長賞平川叶枝
2024ジャパンケーキショー東京シュガークラフト工芸菓子部門連合会会長賞平川叶枝

作品の詳細

作品名

THE High Heels ~inspire by flowers~

2024ジャパンケーキショー東京シュガークラフト工芸菓子部門連合会会長賞平川叶枝

総制作時間

構想 6か月
制作 3か月

制作への想い

ジャパンケーキショーへの出展は、15年ぶりとなり、今回は、従来のシュガークラフトのイメージや手法にとらわれないよう、デザインをしました。

シュガークラフトでは、様々な表現が可能です。

海外のケーキデコレーターは、モールド・ステンシル・レースなどの道具を利用することで、簡単に見栄えのする商用的なケーキを作ります。
今作品は、上記道具を利用しながらも、ジャパンケーキショー向けのひと手間加えたデザインとなります。

制作のポイント

個人的にシュガーフラワーが好きなので、お花のパーツで今回の作品名でもある独創的なハイヒールを表現しました。
エディブルファブリックで簡単なのに繊細に見えるレースフラワーや従来のペーストでは制作が難しい生花を柔らかい「HIRONOペースト」で表現するなど、よりセンスが光るアレンジメントに仕上げたつもりです。

苦労した点

一番苦労した点は、重量とデザインのバランスです。
紙面上でデザインを書いていると、どうしてもフォルムを重要視するが故に不安定な部分が生じます。

今回の作品では、特にパネルをどうやってケーキに立たせるか?また、立たせるに当たり、全体に対し、ディテールが細すぎるため、強度がなく折れてしまうなど、頭を悩ませました。

ケーキを重ねるにあたっては、下部が細すぎて、上部の重さに耐えられなかったりと、実際の組み立てで様々な問題が発生しましたが、1つ1つ解決して、今回の作品が仕上がりました。

若いパティシエさん、パティシエールさんへ

作品は、ジャパンケーキショーに展示されるので、シュガークラフト業界以外の方々にも興味を持ってもらえるよう、ピエスモンテ風に仕上げました。

若いパティシエさん、パティシエールさんには、製菓製パンの技術に加え、シュガークラフトの技術を取り入れていただければ、作品の幅が広がります。
そういった作品でコンテストにチャレンジし、お菓子業界で羽ばたくことができれば、非常にうれしく思います。